あの戦国武将 真田幸村は、○○の戦争では勝てていなかった!?

戦国時代、武将たちの間で密かに愛読されていたセックスの指南書。セックスでキレイになることを望んだ男たちの末路とは一体・・・

中国から伝わった「セックスでキレイになる」ためのテクニック

古代中国では「房中術」と称する、ベストなセックスをするためのテクニックが考案されました。ものすごく簡単にいうと、「セックスでキレイになる!元気になる!」という感じです。

そのはじまりは後漢時代、班固という学者がまとめた『漢書』(前漢時代の歴史書)にすでに記されています。ということはその時にはすでに房中術の伝統は確立されていたということ。世界史でいえば……あのイエス・キリストが活動していたのと、ほぼ同時代の話ですよ。

そして、これらの房中術の知識が、中国から(他の医術とともに)日本に伝わったのは平安時代前期のこと、とされます。そしてしぶーい演技(と『大霊界』)で有名だった俳優・丹波哲郎のご先祖様にあたる、丹波康頼という宮中の医師の手で平安時代中期にまとめられたのが、医術書『医心方』でした。

戦国時代の武将が読んでいた男性向けの書物とは?

この『医心方』は長い間、宮中から門外不出でしたが……戦国時代には秘かに流出、『医心方』のセックステクこと「房中術」編をリライトした書物が、当時の人気医師の手によって書かれたりしました。曲直瀬道三(まなせどうさん)の『黄素妙論』などは有名ですね。

しかしこれらの書物の主なターゲットは戦国武将の男性。そもそも中国での発想も男性にむけて書かれており、セックスで病んだ身体はセックスで治すしかない、にはじまるセックス絶対主義な内容。「セックスでキレイになる!」のも女性ではなく、まず男性でした。

東洋の考えでは、女性は「陰」で男性は「陽」です。陰と陽のバランスが大事なんですが、女性がセックスで達する時には膨大なエネルギーが発せられ、それを男性は自分のアレをストロー代わりにチューと吸える……と考えられていたのですね。 女を道具扱いするのか!と思うかもしれませんが、これは男女差別というより、『易教』という古典にも「女は男より強い。それは水が火に勝つようなものです」という一文が出てくるように、強い女性に健康の手助けをしてもらおうという発想です。

しかしその原則は「男は女をイかせるべし」。でも「男はイッたらダメ」の二つに尽きるのですねぇ。性的奴隷になれ、と言ってるようにしか聞こえない気もしますが……(笑)。

モテる男・真田幸村はセックスで・・・!?

たとえば現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公、真田幸村こと信繁は非常にモテました。政治的に干され、高野山に長期間、無職でくすぶっていたこともあります。普通ならば、そういう男を妻・側室の類は見限って実家などに帰るものです。

しかし幸村の身辺にはなぜか、大量の妻・側室がいるまま。彼女たちからも見捨てられず、子どもの数も認知しただけで総計11人もいたことがわかっています。……しかしこれ、考えようによっちゃ、女性に「エネルギー」を搾り取られた結果なんですよね。

真田幸村の名前を日本史に永遠に残したのは、大坂の陣での活躍です。しかしこの時、四十路後半の幸村は当時でも異例なほどの老け込み方で話題を呼びました。髪は薄くなり、白髪だらけ、歯も抜け、老人そのもののルックスになっていたんです。そもそも高野山のふもとの寒村で幽閉同然のくらしをしていた時、義理の兄に「オレ、老けちゃった」と手紙を送った記録も残っていますから事実だったんでしょう。

ヒマにあかせて子作り三昧、つまり女性にエネルギーを吸い取られまくりだったんではないでしょうか。……とにかくセックスではキレイにはなれなかったのが、真田幸村だったといえるかもしれません。

本物の戦争では勝てても、あちらでは勝てなかった戦国武将たちの選択

そもそも中国の房中術の古典からは、セックスとは男女がアソコを使ってする戦争というイメージが強く感じられます。 男性には「敵(=女性)は瓦礫、自分は金玉(=キンタマではなく、オタカラ的な意)だと思って交われ」というアドバイスまでなされています(『玉房指要』)

逆に女性は達せず、男性だけがイッてしまうと、そのエネルギーは女性にビュルルーと吸われてしまうのでした(ちなみに男性同士・女性同士のセックスでは何も減ったり増えたりしないので、達してよい回数は制限ナシ)。

戦国時代の武将たちが同性愛に熱心だった理由もなんとなくわかる気もしますね……。


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著者紹介 堀江宏樹さん

歴史エッセイスト・作家。1977年生まれ、大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。大学在学中からフリーランスライターとして文筆活動を開始。『仰天! 歴史のウラ雑学 後宮の世界』(竹書房)で作家デビュー。性別を超えた独特の論調で、幅広いファン層をもつ。2016年秋発売の『恐い世界史』(三笠書房)が現在ヒット中。好評近著に『乙女の真田丸』(主婦と生活社)、『三大遊郭』(幻冬舎)。最近の文庫化に『愛と夜の日史スキャンダル』『乙女の日本史 文学編』など。
プロフィール写真:(C)竹内摩耶

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