コラム 我慢できないアソコの”かゆみ”。その原因と予防法とは?【菌の感染編】

いつでもどこでも私達を困らせる「アソコのかゆみ」。実は、菌の感染が原因かも?!

デリケートゾーンがかゆくなってしまうこと、ありますよね。しかもそんな場所だから掻こうにも掻けない…ツラいかゆみ、もしかしたら菌に感染している可能性がありますよ。自分のかゆみの原因が菌によるものかどうか、確認してみましょう。当てはまる場合は、適切な対応をとり、そうでない方も予防に努めてくださいね。

菌などの感染では、かゆみ以外にどんな症状があるのか

ただのかぶれによるかゆみではない場合、考えられるのは、細菌やカビなどに感染してしまい、腟が炎症を起こしている可能性です。膣の炎症は膣炎といわれ、膣炎になると分泌物が通常の状態よりもかなり増えてしまい、結果腟の周辺の皮膚に炎症が広がってかゆみを生じてしまうのです。菌に感染した場合のかゆみの特徴としてはかゆみだけではなく、色やにおいのあるおりものを伴うこと。このような状態のときは、感染を疑ったほうが良いでしょう。

なぜ菌に感染してしまうのか…原因は2つ!

かゆみを引き起こしてしまう感染症には様々なものがあります。菌に感染してしまう原因として挙げられるのは、2つ。”抵抗力の低下”と”性交渉”です。

風邪をひいたときや妊娠中、抗生物質やステロイド剤を服用したときなどに体の抵抗力が弱まって菌に感染してしまう場合と性交渉によって、性交渉相手から感染してしまうものがあり、これらがかゆみを引き起こす代表的な原因です。

具体的に感染症の種類と症状を知っておきましょう。

■細菌性腟炎

大腸菌など普段から私達の体の中にいる菌によって炎症を起こしてしまうもの。かゆみに加えて悪臭のするおりものが増えます。

■クラミジア

性交渉によるクラミジア細菌の感染で起こります。かゆみを感じ、おりものが増えて人によっては不正出血することもあります。

■毛ジラミ

性交渉やプールに入ったりすることで、毛ジラミに感染して起こります。かゆみはとても強く、大変辛いです。

■トリコモナス腟炎

性交渉によるトリコモナスという寄生虫の感染で起こります。かゆみはもちろん、黄色い膿や泡立ったような悪臭のあるおりものが見られます。

■淋菌

性交渉によって淋菌という細菌に感染してしまうことで発症します。かゆみを感じ、おりものが増え、黄色い膿のようなおりものが出ます。人によっては下腹部が痛くなることや、発熱を伴うこともあります。

かゆみの原因によって、効く薬は異なります

かゆみの原因に考えられる様々な種類の感染症があることがわかりましたが、“デリケートゾーン用の市販薬”が最近ではドラッグストアで簡単に購入できるようになりましたよね。そんな市販の薬で治るのかどうか、といった疑問のある方は要チェックです。

主にドラッグストアで市販されている薬はかぶれによるかゆみに対応しているので、感染症によってかゆみが引き起こされている場合には全く効果が期待できません。言い換えれば、かぶれによるかゆみには十分効果が期待できるということです。菌による感染のかゆみに対して市販薬を使用してしまったときには、悪化してしまう可能性があるので注意する必要があります。

迷ったらすぐに婦人科へ!治療で必ず治ります

かぶれによるかゆみとは違った症状がみられる場合には、自分の判断で市販薬に手を出してしまうことなく病院で検査を受けに行きましょう。受診する科は婦人科が良いですよ。

かゆみの原因になっている感染症によって、処方される薬は異なってきます。自分の症状を恥ずかしがらずに細かに医師に伝えて、適切な治療さえ受ければかゆみは必ずおさまりますから安心してくださいね。

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